龍北中学校に珍鳥飛来、校内で話題に オーストンオオアカゲラ
2021年07月16日
龍郷町の龍北中学校に12日、奄美大島だけに生息するキツツキ科の国指定天然記念物・オーストンオオアカゲラが姿を現した=写真。「特徴的な容姿や立ち方が目に止まった。校舎内では初めて見た」と志風寛校長。珍鳥の飛来は校内で話題となった。
オーストンオオアカゲラは午前9時半ごろ、無人の理科室の黒板のそばで羽を休めていた。通りかかった校長が見つけ、駆け付けた教頭が慌てて撮影。開いていた窓から飛び込んだとみられ、別の窓から外へ逃がした。校舎近くの木々を行き来した後、山へと帰っていったという。
オーストンオオアカゲラは、国内希少野生動植物種で絶滅危惧Ⅱ類。くちばしで木を小刻みにつつき、山林にその音を響かせる。龍北中に現れた個体は体長30㌢弱で頭頂部がまだらに赤く、雄とみられる。志風校長は「学校に何か用があったのかな」と笑った。